プロジェクトの概要
ならしんの春日山原始林保全へ取り組み(計画)
取り組み目的
ならしんは、奈良県民(特に奈良市民)に対し、春日山原始林の現状と保護の重要性を訴えるとともに、奈良県等と協調して、その目的である『古都奈良の貴重な財産である春日山原始林の持続的な森林更新を促し、人や鹿とも共生できる森林を保全再生すること』に寄与します。
取り組み方向
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- 1.広報
- 春日山原始林に関する金庫のホームページを立ち上げ、原始林の紹介、活動内容等を広報して、県民・市民への広報を行います。
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- 2.保全事業への寄附
- 奈良公園観光地域活性化基金へ、『春日山原始林保全再生定期預金』の販売額の0.01%相当額を寄附しました。今後も継続した取り組みを行ってまいります。また、窓口に一般用の寄附納付書を備付け寄附の受付を行います。
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- 3.保全活動
- 世界遺産・特別天然記念物としての制約下、奈良県(奈良公園室)と協調して、『後継樹の更新、下層植生の衰退緩和、ナンキンハゼの侵入抑制、ナギの拡大抑制、ナラ枯れ被害の拡大抑制』に係る活動を行います。
奈良県の取り組み
目標
古都奈良の貴重な財産である春日山原始林の持続的な森林更新を促し、人や鹿とも共生できる森林を保全再生すること。
保全再生事業
事業組織として『春日山原始林保全計画検討委員会(事務局:県奈良公園室)』、県の保全・再生活動のパートナーとして、市民団体『春日山原始林を未来へつなぐ会』があります。
現状と課題
- 変容する春日山原始林
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照葉樹林の変容、後継樹の生育不良、
下層植生の多様性の劣化ナンキンハゼの侵入、
ナギの生息範囲の拡大ナラ枯れ被害の拡大
あるべき姿
- 春日山原始林の保全
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- シイ・カシ類、モミなどの大径木の生育
- 後継樹の生育
- 多様な下層植生の生育
- 野生動物や鳥、昆虫類の生育
- 特別天然記念物奈良のシカ、春日スギなど、都市近郊にある原生的な森林のなかでも、春日山原始林が有する固有の歴史文化
保全再生方策
- 後継樹の更新を誘導する方策の実施
- 下層植生の衰退を緩和する方策の実施
- ナンキンハゼの侵入を抑制する方策の実施
- ナギの拡大を抑制する方策の実施
- ナラ枯れ被害の拡大を抑制する方策の実施
- 保全再生事業の執行体制の確立
- 多様な主体の参画を図る
- 春日山原始林に関する基礎情報のマネジメントを図る