活動レポート

Report

春よ来い !! お水取り・二月堂の修二会へ

春日原始林を見上げると、まだまだ冷たい風に吹き晒され、登るのはちょっと・・・。
" 春よ、来い" 何て歌って待ちの姿勢もありですが、いつもアグッレシブな " ならしん" のメンバーは行動に出ました。
" 寒さを吹き飛ばせ!! " ・・・で、春を呼ぶ行事 " お水取り " に出かることに決定。
「 えっ !! それ おかしいって ? 春日原始林プロジェクトにも関係ないって ?」 ・・・ そんなことはないです。 たぶん・・・。
とにかく、今年の春日原始林プロシェクトに向けてのプロローグなんです。

・・・ということで、お水取りを見るべく二月堂の修二会(しゅにえ)に向かいます。まずは身も心もきれいにすべく、東大寺へ。

東大寺の入り口到着。迎えてくれたのは、角切を終えたシカ。 ・・・心なしか表情が冴えないかも?
勿論、角切も長年に渡り行われている伝統行事のひとつ。奈良には多くの伝統が今に至るまで続けられてることを実感。

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南大門をくぐると東大寺の本殿が見えてきます。
この日は天候もよく風も吹いていないので、本殿が鏡池にきれいに映っています。
・・・この無風が、後々のハプニングに。
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いよいよ二月堂への参道に入ります。

修二会は、奈良時代の天平勝宝4年(752年)から1260年余りの間、何と、一度も途絶えることなく続く「不退の行法」とされています。
また、修二会の正式名称は『十一面悔過(けか)』と言って、私たちが日頃犯している様々な過ちを二月堂の本尊である十一面観音の宝前で懺悔することを意味し、除災招福、五穀豊穣等人々の幸福を祈願する法要です。

冒頭のとおり、奈良の早春の風物詩でもあるこの修二会が終わると春がやって来ると言われています。

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このあたりから二月堂へ向かう人たちの姿が多くなってきました。

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二月堂到着 ・・・すでにたくさんの人。
二月堂は、実は寛文7年(1667年)の修二会の最中に失火で焼失。
現在の建物は、江戸幕府の援助により再建されました。
なお、「お水取り」行事の場という目的に特化した特異な建築となっており、平成17年(2005年)に国宝に指定されています。

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奈良の街を一望できます。
風景を眺めながら、お松明開始の時間までしばしの休憩です。

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清々しい空気が流れます。

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日が暮れる頃には、さらに敷地内に多くの人が ・・・。

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時間が近づくにつれ、アナウンスが・・・
「前方のお客様には多くの火の粉が降り注ぎますが、危ないので驚いても決して後退しないように。熱くても自己責任でお願いします」とのこと。
周りからは「え?そんなに」との不安の声や、場所移動をする人も・・・

19時になり、いよいよお松明(たいまつ)の始まりです。
周りの照明も消され、一気に雰囲気が高まります。

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お松明登場 !!

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炎が燃え上がると、あちこちで「わぁ・・・・・」と小さな歓声がこぼれます。

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練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧が、勢いよく燃え上がるお松明を持って火の粉を散らしながら二月堂の舞台を走ります。

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と、同時に見学者の頭の上に火の粉と灰が無数に降り注ぎ・・・
ありがたいですね。

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僧が舞台の反対側まで走りぬくと、お松明を回転させて更に火の粉を降らせます。

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〇 動画はこちらから↓
お松明動画☆

その時、
お松明の先が燃えすぎて落ちてしまうハプニングも・・・
風もなくいい天気なので、乾燥していてよく燃え、お松明が根元から折れてしまったようです
お松明動画★

〇 その、お松明の軸となる竹はこんなに長い!

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終わって明るい所にでると髪の毛の中まで灰だらけ・・・
でもこれで心もきれいになって、良いことが起こりそうな予感。
これからは、日に日に暖かくなって、春日原始林プロジェクトの本番へ
今年こそ期待大です。

※ちなみに、お松明は3月1日から14日まで、お水取りは3月12日に行われるそうです。

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