活動レポート
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" なら観光シンポジウム " と " 体験ウォーク "を開催しました
■ 10月3日(土)、奈良信用金庫と奈良県立大学の主催による " なら観光シンポジウム " を
奈良春日野国際フォーラム甍(いらか:旧 新公会堂)にて開催しました。
■ 午前中の第一部の基調講演、第二部のパネルディスカッションに続き、午後からは
第三部として、協賛していただきました" 春日山原始林を未来へつなぐ会 " の方々の案内で、
春日原始林 " 体験ウォーク " を行いました。
■ 春日山原始林をテーマに
・・・ 先ずは、元 春日大社の権宮司で奈良県立大学 客員教授の岡本彰夫氏の基調講演。
・・・ 続く、パネルディスカッションでは、パネリストの岡本彰夫氏と万葉文化館 主任研究員
の井上さやか氏、 奈良県立大学学長の伊藤忠通氏、同大学教授 西田正憲氏から、熱のこもった
お話を聞くことができました。
■ 昼食後、春日山原始林 " 体験ウォーク " のスタートです。
コースは、若草山山頂を目指した " 眺望コース " と、このページでお馴染みの、春日山原始林
の滝坂の道を歩いて首切り地蔵、新池へ向かう " 健脚コース " です。 今回もこちらのコースを案内します。
■ 緑のジャンバー姿が、ならしん職員です。 参加者が原始林で迷子にならないよう綿密に打合せ。
■ ガイドして下さる " 春日山原始林を未来へつなぐ会 " の方々は、春日山原始林の樹木のプロ。
・・・ ならしんにも、樹木や植物のプロがいれば いいのに。 農学部出身者も居るに居るんですが・・・。
■ "未来へつなぐ会" のお手製のマップも案内チラシに使わせていただきました。
■ いつもは素通りする場所場所で貴重な話が・・・。
■ 参加者からの質問にも熱心に答えて下さいました。
■ この木は " ナンキンハゼ " と言い、 いち早く紅葉する綺麗な木。
昭和の初めに奈良公園に持ちこまれた外来植物ですが、鹿が食べないため勢力を拡大。
・・・ 本来、原始林には、あるべき植物ではないようです。
■ 『この木をさわってごらんなさい 』
・・・ 皆さんポンポンしました。とても固い木です。(すみません。木の名前は忘れました。)
■ いよいよ一行は、原始林へ。
■ 地図を広げて、コースを確認。
■ どんどん奥へ進みます。
■ ストップ! というガイドさんの声。
・・・まるい起伏があって、木もまばらで不自然と言えば不自然?
実は 戦時中の防空壕の跡だそうです。 ・・・
今まで気づきませんでした。
■ 木のことをいろいろ教えていただきながら、首切地蔵に到着。
■ 地上から130cmのところで ・・・。
幹の太さの図り方を教えていただきました。
■ 図った巻尺に何人入れるか? ・・・ 巨木の太さを皆で実感。
■ ここからの帰路は、歩きやすい林道を通ります。
■ 林道を歩くと、所々に実が落ちています。 さてさて、この実はいったい何?
■ この実は、" ムクロジ " という樹木の実で、中に硬くて黒い種が入っています。
・・・ そうです。昔は乾かして羽根つきの球に使われていました。 数珠にもできるとか。
しかも果肉にはサポニンという泡を出す成分が含まれていて石鹸に使われました。
・・・究極のエコですね。
■ 左は1年乾かした実。右が中の種です。これが羽根つきの球です。
■ こっちは、ムクロジの葉っぱです。 Q. 「 さて何枚?」
■ Ans. 『12枚でしょ?』
・・・ ブー 。
複葉(偶数羽状複葉)と言い、これで一枚の葉っぱだとか。 そういえば習った・・・かも。
■ このモミジの枝の広がり方を見てください・・・。 帰路も楽しい樹木の話が続きます。
■ " 春日山原始林を未来へつなぐ会 " の方の巨木に対する思いはすごい。
■ 次々と巨木が迎えてくれます。
■ 皆さん大きさに驚かれていました。
■ 時間を気にしながらも、樹木についてたくさんのことを教えていただきました。
" 春日山原始林を未来へつなぐ会 "の皆さん、ありがとうございました。
新しい発見がイッパイで楽しかったです。
■ そして、イチイガシの巨木です。
このプロジェクトになくてはならないシンボル。
今も、ルーミスシジミがこの木に住んでいると信じて、これからも活動します。