活動レポート
Report
『若草山山焼き』を合図に、今年の春日原始林保全プロジェクト スタート
春日原始林のお隣は、33ヘクタールの芝生に覆われた 『 若草山 』 。
正直なところ、若草山があるので春日原始林の位置が分かる・・・。 切っても切り離せない間柄。
さて、毎年1月の第4土曜日に江戸時代から続く伝統行事 『 若草山焼き 』 が行われます。
その由来は春日大社・興福寺・東大寺の神仏が参集し、若草山山頂にある鶯塚古墳の鎮魂のため、害虫を焼き払うため、春の芽生えを良くするため云々・・・と言われています。
また、直前の花火やイベントを含め、多くの観光客が訪れる主要な行事でもあり、火災予防の役割もあるようです。
・・・ということで、1月23日(土)、ならしんの春日山原始林保全プロジェクトのメンバーで 『 若草山焼き 』 にやってきました。
ところで、山焼きの 『 火種 』をごぞんじでしょうか?
『春日の大とんど 』 から 『御神火』 をもらい、かがり火、松明と移して山麓中央の大かがり火に点火されます。
また、山麓でのイベントも楽しめました。
写真は、『鹿せんべい飛ばし大会』 です。・・・投げたせんべいは、鹿がお腹に回収?します。
・午後6時すぎに花火スタート。冬の夜空に上がる花火は珍しいです。
鹿の花火(左)が上がると大きな歓声。 ミッキーの花火(右)が上がったと思ったけど歓声なし。・・・自分にだけ見えるの?
麓は、屋台も出て大賑わい。
6時半、いよいよ山焼き点火 !!
・・・ 夕方からの雨の影響で火の回りが弱そう。 結局、山全体の2割しか焼けなかったそうです。
ちなみに去年はこんな感じ・・・
さてさて翌日、今年初 保全プロジェクトスタートです。(ならしんキャラの " ならっきー" も一緒に)
先ずは、奈良公園内の鷺池と浮見堂で、カワセミに会いに。
・・・が、1月24日はまれにみる大寒波。池はこのとおり凍ってます。
キャー 冷たっ !!
こんな氷が・・・。
鹿も陽だまりに集合・・・です。
・・・で、何が言いたいかと言うと。
春日原始林は、今日のところは 『 遠望 』 です。 ・・・ 夏の猛暑がなつかしいなぁ
原始林を背景にした浮見堂、絵になりますね。(ゼッタイに、開き直ってないです。)
荒池の水面も、朝日を浴びて輝いてます。(さらに、ダメ押し)
町に戻って、高速餅つきで有名な中谷堂のよもぎ餅を食べてると・・・。
" こんなんで良いの? " メンバーから疑念の声が・・・。
ダイイチ、まだ 『 アカショウビン 』 の写真が、ホームページに載ってないやん。 (会議中)
ということで、メンバーの情報を元に、急きょ、アカショウビン撮影のため天王寺動物園へ。
・・・居てへんやん !! 完全なガセネタ。 (メンバーの勝手な思い違いで、動物園さんには何ら非はございません)
とりあえず、隣の新世界で串カツを食べながら、再び会議。
このままでは帰れない。・・・あちこち電話した結果、京都市動物園に居ることが分かりレッツゴー。
やってきました京都市動物園。 地下鉄東西線の蹴上駅で降りて5分で行けます。
園内の " 京都の森 " に2羽のアカショウビンが居ました。 感動。
20分ぐらい粘って、鳴き声も収めることができました。(音声のざわつきはご容赦下さい)
保全活動を通じて春日原始林に、この鳥を迎えることが、プロジェクトのメンバー一同の願いです。
そして今年こそ、春日原始林に響きわたる "キョロロロロー" という声と、美しい姿を写真に収めたいものです。