春の心地よい陽気に誘われて、今年度の春日原始林プロジェクトもいよいよ始動です。
『今年こそWANTEDしてるアカショウビンとルーミスシジミをゼッタイに見つけるぞ!! 』
『オウ!! 』 ・・・ってな掛け合いは無かったですが、一行の気持ちは皆 同じです。（たぶん）

今年はもっと保全全活動のお手伝いしたいと、先日、『春日山原始林を未来へつなぐ会』におじゃまして、杉山事務局長さんと話をしてきましたし、今年のならしんの動きは大注目です。

さてさて、アカショウビンとルーミスシジミは、まだシーズンインしてませんので、今日はいつもとルートを変え、若草山の麓からスタートです。
・・・ 麓からみる若草山の容姿もまた格別。 この時期が一番きれいなのでは。

若草山と言えば、子供の頃のワラビ採りが良い思い出。･･･ ワラビの炊込みご飯は美味かったなぁ （あっ!! これもしかしたら、ピーかも）
・・・前行抹消です。
今回は豊かな春を彩る山菜の写真を撮ろうと、事前に山菜の写真入りWANTEDリストを作成して予習もばっちり準備万全。さて、どれだけ見つけることができるでしょうか。

まずはゲートで入山料（良心的価格ですね）を支払います。　すると係の方が親切にも、地図のフリップでコース説明をして下さりました。
２コース（右端と左端）ありますが、ここから山頂まで４０分程とのこと・・・。

右を行くか 左を行くか？
日差しが強いので、木立ちの多い左のコースを登ることに。

よく整備されたコースでスイスイ。 ・・・と思いきや、なだらかなイメージと違い結構な坂道。
入山から一重目までの階段で早くも疲れが・・・。 でも距離は短いのですぐ回復。

一重目に到着すると、まいどおなじみ春日山のシンボル的存在『ルリセンチコガネ』の登場 !!
若草山での出会いは初めて。 撮影したらすぐ飛んでいきました。・・・ここにも元気に生息しているんですね。

他にもてんとう虫やキチョウ。

足元にはムラサキサギゴケが顔を出していました。

昆虫や花も楽しいですが、なかなか山菜が見つからない。
ワラビ？ 似てるけど違うような？
そうだ。用意した 『山菜のWANTEDリスト』を見てみよう。
・・・ 結果、ワラビではないことが判明。 ショック、結構写真撮ったのに。

日当たりのいい斜面で周辺を探していると。
『あった!! 』
・・・子供の頃たくさん採った（ぴー）のに、忘れてしまってた。



良く見るとあちらこちらでにょきにょき。山焼きでの焼け跡からたくさん生えていました。
☆山焼きの記事はこちら → 『若草山山焼き』を合図に、今年の春日原始林保全プロジェクト スタート

斜面には一生懸命わらびを探している方の姿も

山菜を探しながら山頂に到着。たくさんの方が奈良の街を一望しながら休憩していました。
ここから見ると、春日原始林がいかに奈良の市街地と隣り合わせにあるのかがよく分かります。
大昔から続く『原始林』と『街』とが密接して共生するこの環境をいつまでも大切に残していきたいものです。

原始林を方面を望む

原始林に入るとヒンヤリ。 凛とした空気に包まれます。
今日は天気も良く、ハイキングをされている方と幾度もすれ違いました。

原始林を歩いていると、ビニールで保護されている樹木が所々に目立ちます。
キクイムシによるナラ枯れ被害を防ぐためのものです。
このナラ枯れ被害も原始林の生態系を脅かす大きな問題のうちのひとつ。
こうした取り組みは、原始林を未来へ繋いでいく大切なものなのです。
ならしんも、今年はもっともっと保全活動のお手伝いをしたいです。

奈良公園に下りてくると藤の花が満開。シジュウカラも元気に走り回ります。

シジュウカラ。
・・・でも、どこに写ってるの？ もっとちゃんと撮ってよ。

園内の万葉植物園の藤も今が見ごろだそうです。　※H２８年４月２４日現在

今回のプロジェクトはここまで。
いよいよ生き物たちが活発に動き出す季節。これからのプロジェクトにも力が入ります！！
（でも山菜は、わらびしか見つからず、やっぱり中途半端なスタート。・・・先が思いやられるなぁ・・・。）