創業1864年(元治元年)の醤油蔵「イゲタ醤油 井上本店」さんをレポートします!
時代の変遷と歴史の中で生まれた「イゲタ醤油 井上本店」さんは、その伝統と質の高さで多くの方々を魅了してきました。
150年以上もの間、昔ながらの製法を受け継ぎつつ、技術的な改善改良に取り組みながら醬油をつくり続けています。
「醬油は単なる旨味調味料ではなく、先祖の遺産」と醬油づくり哲学を語った先代・井上平祐さん。
その考え方を守りながらも「自分たちが食べて美味しいと感じるものをつくる」ことに真摯に向き合い、古き良き日本の味を今に伝えています。
熟練の技が光るね!
「イゲタ醤油 井上本店」さんの醬油づくり
蔵に住み着いた野生酵母の邪魔をしないようにサポートし、長期間熟成や天然醸造にこだわって“本物の醤油”を丁寧につくっています。
醤油は単なる旨味調味料ではない。
元来、醸造は微生物が自らの生命をまっとうするために作り出す
貴重な生命物質を利用させていただくという先祖の遺産である。引用元:「イゲタ醤油 井上本店」さん公式サイト
醬油の真の美味しさを引き出すためには、微生物の関与が欠かせません。
先代が残した言葉には、微生物へのリスペクトと醬油に対する情熱が詰まっていますね。
「イゲタ醤油 井上本店」さんが使っている原材料は、国産丸大豆・国産小麦・天日塩です。
長年のファンも多い「イゲタ醤油 井上本店」さんの醬油。
原材料や製造、醬油に対する考え方に至るまで妥協と誤魔化しが一切ないからこそ、多くの方々を虜にし続けているのでしょう。
商品紹介
「イゲタ醤油 井上本店」さんがつくっている商品を一部紹介します。
- 木桶仕込み醤油 木まじめ
- イゲタ醤油 濃口
- イゲタ醤油 淡口
- イゲタ めんつゆ
- 五徳味噌
- 大鉄砲白味噌
- 古代ひしお
どの商品も歴史がありますが「木桶仕込み醤油 木まじめ」はその名の通り、木桶で仕込んだ醬油で、当代初の試み。
木桶で長期間熟成することにより、深いコクと豊かな香りが生まれます。
「イゲタ醤油 井上本店」さんの商品は、オンラインショップでも購入可能です。
すべて自社で製造
醸造のすべての工程を「イゲタ醤油 井上本店」さんがやっています。
そうすることで、蔵に住み着いた野生酵母が守り継がれ、独自性のある醬油をつくれるのです。
醤油づくりの製造工程は、大きく分けて7つ。
- 原材料の処理
- 原材料と種麹を混ぜ合わせる
- 麹づくり
- 発酵・熟成(2年間)
- 圧搾
- 熱処理
- 容器へ充填
製造工程に加えて、ストレートつゆの製造にも対応した充填設備や醬油の検査や分析ができる分析室など専門性のある設備も導入しています。
また、製造の工程で出る「醤油粕」や「生揚醤油から分離した油」も無駄にすることなく再利用。
醤油粕は畜産用飼料や堆肥に、油は加工して小麦を炒る機械の燃料として使うので、廃棄しません。
醬油づくりへの真摯な姿勢は、環境保全への取り組みにも反映されています。
木桶職人復活プロジェクトに参加
小豆島の「ヤマロク醤油」さんが主催する「木桶職人復活プロジェクト」に参加しています。
昔は、醬油や味噌などの発酵調味料を木桶で製造していましたが、現在ではそのほとんどが金属製のタンクに打って変わりました。
このままでは時代とともに姿を消してしまう木桶。
木桶職人復活プロジェクトは木桶の素晴らしさを未来に残すために、新桶づくりの技術を共有し、木桶と木桶職人を増やすことを目指しているプロジェクトです。
「イゲタ醤油 井上本店」さんはこのプロジェクトに参加し、木桶仕込みの醤油の製造や木桶の端材でできたアクセサリーの販売などを行っています。
アクセス・営業情報
「イゲタ醤油 井上本店」さんへは、電車でのアクセスがおすすめです。
電車でのアクセス
JR桜井線「京終」駅から徒歩2分。
住所
〒630-8142
奈良市北京終町57
営業時間・定休日
9:00~17:00
定休日 土曜・日曜・祝日
電話番号
0742-22-2501
酵母とともに未来へ受け継ぐ醬油づくり
厳選された国産丸大豆と国産小麦、そして熟練の技が生み出す「イゲタ醤油 井上本店」さんの醬油。
醬油本来の風味と深いコクがありながらも、料理を引き立てるスッキリとした味わいです。
長い年月を経て磨かれた技術は、現代の食文化に欠かせないものとして、多くの料理人や家庭に愛されています。
毎日の食事に、その歴史と伝統を感じられる「イゲタ醤油 井上本店」さんの醬油を取り入れて、醬油の奥深さを再発見してみてはいかがでしょうか。
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