50代といえば、資金に余裕が生まれてくる時期であり、老後のことも意識始める年代です。
老後の生活のためにも資産運用を考える方は多いのではないでしょうか。
今回は50代独身の方におすすめの資産運用方法をご紹介。
資産運用をすべき理由や、注意点もあわせて解説していきます。
リスクと向き合いつつ、将来を意識した資産運用を目指せるようになりましょう!
50代からの資産運用をすべき理由
50代になり、老後を意識し始める方も多いことでしょう。
老後2,000万円問題も話題になり、「このままでいいのだろうか…」と漠然とした不安を抱えた方もいるはず。
まずはその漠然とした不安をくっきりさせちゃいましょう。
資産運用をするきっかけにするのです。
伸びていく平均寿命
厚生労働省の調査によると、男女の平均寿命は以下の通りです。
男性 | 女性 |
---|---|
81.47 | 87.57 |
(出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」)
平成2年の時点では、男性の平均寿命は75.92歳、女性の平均寿命は81.9歳でした。
医学の進歩や社会保障の充実など、さまざまな要因によって寿命は年々伸びてきています。
平均寿命が伸びるということは、その分生活費も必要になってきますよね。
それもただの生活費用ではなく、介護費用なども考えなければなりません。
年金では賄いきれない費用がいくらになるのか。
老後2,000万円問題でも話題になったように、必要な資金は数万円レベルの話ではないのです。
老後を豊かなものにするためにも、資産運用をして備える必要があるわけですね。
50代独身の平均貯金額は?
一般的な50代独身の方は、どれくらい貯金しているものなのでしょうか。
金融広報中央委員会によると、平均貯金額は以下の通りです。
平均 | 中央値 |
---|---|
1,067万円 | 130万円 |
(出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」)
平均貯金額は1,067万円ですが、中央値で見ると130万円です。
実際データを詳しく見てみると、「貯金額0」である人は全体の35.7%であり、「貯金額3,000万円以上」である人は7.1%でした。
たくさん貯金している人もいれば、まったく貯金していない人もいるわけですね。
貯金が少ない人は、資産運用をして将来のための資金を確保する必要があります。
もちろん貯金が多い人でも、資産運用でお金を増やせればより安心できますよね。
50代独身の方におすすめの資産運用
資産運用をすると老後の生活にも余裕が出てきますし、退職金をより上手く資産運用をするための勉強にもつながります。
将来のためになる、おすすめの資産運用をご紹介します。
どれか一つにチャレンジしてもいいですし、複数に取り組むのもおすすめですよ。
- 投資信託
- iDeCo
- 個人年金保険
- 定期預金
投資信託
投資信託のメリットは、投資先を分散できること。
プロがたくさんの投資家たちから集めたお金を運用する投資信託では、国内外の株式や不動産などさまざまな資産に投資ができます。
1つの投資信託を選ぶだけで、複数の投資先に資金を分散できるわけですね。
投資先が分散すれば、どれか1つで失敗したとしても他でカバーできる可能性があります。
50代からの投資信託を考えるなら、できるだけ低いリスクで安定的な運用をするのがオススメ。
ハイリスクハイリターンを狙ってしまうと、大きな損失を抱えて取り返しがつかなくなる可能性があるため要注意です。
つみたてNISAを活用しよう
つみたてNISAとは、つみたて投資における利益を非課税にしてくれる制度です。
毎年40万円の非課税投資枠(2037年まで)、最長20年間の非課税投資枠があり、一人一口座まで開設できます。
購入可能な商品は一定の投資信託に限られるものの、効率よく投資をしたい方なら見逃せない制度ですね。
50代からでも、コツコツ積み立てていくことは大切ですよ。
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iDeCo
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、私的年金制度の一つであり、加入が任意の制度です。
投資したお金は60歳になるまで引き出し不可・手数料がかかるといったデメリットはありますが、運用益が非課税になる・手間がかからないといったメリットも。
加入年齢の上限は65歳未満ですから、50代独身の方もまだまだ間に合います。
iDeCoでは、投資信託・元本確保型商品の2種類から投資先を選べます。
月額5,000円から投資できるため、初心者にも手が出しやすいですね。
投資してきたお金を受け取ることができるようになる年齢は、加入期間によって変わる点に注意してください。
通算加入期間 | 受給可能年齢 |
---|---|
10年以上 | 60歳 |
8年以上10年未満 | 61歳 |
6年以上8年未満 | 62歳 |
4年以上6年未満 | 63歳 |
2年以上4年未満 | 64歳 |
1月以上2年未満 | 65歳 |
元本確保型商品って?
元本確保型商品の具体例は、定期預金・保険です。
基本的に元本割れのリスクはないものの(中途解約をする場合はリスク有)、低金利では資産があまり増やせないという特徴があります。
iDeCoでは、投資信託と元本確保型商品の運用割合を決められますから、都度見直しながら資産運用していけるのがオススメポイントです。
個人年金保険
個人年金保険は、一定の年齢まで保険料を積み立てていき満期を迎えたタイミングでお金を受け取れる「貯蓄していく保険」です。
公的年金とは違い、加入は任意であり自分で年金を準備できます。
個人年金保険には「確定年金」「有期年金」「終身年金」の3種類があり、それぞれ年金の受け取り期間や死亡した場合に遺族が受け取れるかどうかが異なるため注意しましょう。
また契約時に将来の年金額が確定する「定額年金」や、運用実績によって年金額が変動する「変額年金」などの種類があります。
個人年金保険にはさまざまなタイプがあるため、運用する際は自分に合った形式を選ぶことが重要ですよ。
定期預金
リスクの低い資産運用がしたいなら、定期預金もおすすめです。
普通預金と違い、原則定めた期間中はお金を引き出せません。
その分、基本的に元本割れのリスクがない・普通預金より金利が高めといったメリットがあります。
運用効率でいえばそこまでよくありませんが、長期的に運用すれば資産が着実に増えていきます。
ただ貯金をするのではなく、定期預金での資産運用を検討してみてくださいね。
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50代独身で資産運用をするときの注意点
資産運用は、必ず資産が増えていくとは限りません。
なんとなく投資してみたら、失敗してしまった…なんて可能性もありえます。
資産運用をするときの注意点をまとめました。
- 理解してから投資
- 1つだけに投資しない
- 大金をつぎ込まない
- ハイリスクハイリターンは避ける
理解してから投資
資産運用をするときは、必ず投資する商品の仕組みを理解しておきましょう。
なぜ利益が発生するのか、何が原因で損失が発生するのか理解しておかなければ、よりよい資産運用にはつながりません。
また投資商品には手数料が発生してくるものもあります。
月々の運用手数料を支払った結果、利益が相殺されてしまうかもしれません。
本当に投資するべきかどうか、一度立ち止まって考えてから手を出すようにしてくださいね。
1つだけに投資しない
資産運用で大事な考え方の1つが、「リスクの分散」です。
1つだけに投資をしていると、損失が発生したときに取り返しがつかなくなる可能性があります。
「これならイケる!」と思って1つに集中してしまうのではなく、広い視野で複数の資産運用を行うようにしましょう。
1つがダメになっても、他で補えるような体制を整えておきたいですね。
大金をつぎ込まない
投資先の分散だけでなく、時間の分散も重要です。
1回に大金をつぎ込むのではなく、長期間にコツコツ投資していきましょう。
毎月定期的に買い足す、資産運用方法を見直すなどして、資産をすべて投入しないようにしてください。
基本的に「余裕がある資金」を動かすように意識するのです。
また投資初心者であれば、最初は勉強だと思って少額投資をするのがオススメ。
失敗前提でチャレンジして経験を積み、徐々に投資額を増やしていきましょう。
ハイリスクハイリターンは避ける
コツコツやっている暇はない、ガツンと増やせる資産運用がしたい。
そんな風に考える方もいるかもしれません。
しかしガツンと増やせる方法には、その分高いリスクがついてまわります。
ハイリスクハイリターンというやつですね。
もちろんガツンと増やせればめでたしめでたしですが、ガツンと減ってしまえばそう簡単に取り戻せるものではありません。
20代ならまだしも、50代でハイリスクなチャレンジは危険です。
着実な資産運用を意識してくださいね。
50代からでも時間をかけて資産運用!
資産運用では、無理せず焦らず行動することが大切。
50代独身の方でも、資産運用を始めるのに遅くはありません。
漠然と「投資するのは怖い…」とじっとしているのではなく、仕組みをきちんと理解して資産運用を始めてみてくださいね。
資産運用は少額からでも始められます。
明るい老後のためにも、今すぐ行動を起こしましょう!
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