ダイレクトワンを利用する方の中には、急にまとまったお金が必要になり、借り入れ限度額以上に借りたいと思うこともあるのではないでしょうか。
他社に新規申込をする選択もありますが、借り入れ限度額の増額申請をしてみるのも1つの方法です。
借り入れ限度額は審査により決定され、一人ひとり金額が異なるものです。
すでに決められた借り入れ限度額を増額できるの?と疑問を持つ方もいると思いますが、今回はダイレクトワンで増額する方法と増額申請する際の必要書類・審査にかかる期間について解説していきます。
ダイレクトワンの増額申請の方法
ダイレクトワンの増額申請方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
借り入れ限度額の増額を希望する場合、申請方法の把握は重要なポイントになります。
はじめに増額申請方法からチェックしていきましょう。
窓口・お客さま相談センター
ダイレクトワンでの増額申請は、お客さま相談センターへの電話かダイレクトワン取り扱い窓口での手続きとなります。
お客さま相談センターは平日のみの受付対応のため、平日は仕事で忙しい、電話する時間が取れないという場合は、ダイレクトプラザなどの窓口で手続きする必要があります。
- 窓口(ダイレクトプラザ)営業時間:平日9:00~20:00
- お客さま相談センター:0120-15-2525
営業時間:平日9:00~17:00(年末年始を除く)
ホームページからは申し込めないので注意
ダイレクトワンの借り入れ限度額増額申請は、新規申込時とは違いダイレクトワン公式ホームページからはできません。
ホームページから新規申込ができると増額もできそうな感覚になりますが、この点には注意が必要です。
なお、借り入れ限度額増額申請の際にも本人確認書類や審査が必要になるので、事前に書類をそろえておくことをおすすめします。
ダイレクトワンで増額申請する際の必要書類
ダイレクトワンで借り入れ限度額増額申請する際には、本人確認書類のほかにも提出を求められる書類があります。
提出を求められたときにすぐ提出できるよう事前に準備しておきましょう。
本人確認書類
増額申請の際は、本人確認書類の提出が必須です。
主な書類では、運転免許証やマイナンバーカード・在留カードなどが挙げられ、原則として2種類の本人確認書類の提出が必要です。
写真つきの身分証明書1点、国税または地方税の領収書、もしくは納税証明書、社会保険料の領収書、公共料金の領収書などから1点の合計2点となります。
写真つき本人確認書類 | 領収書等 |
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領収書等は、現住所が記載されているかつ発行日から6ヵ月以内のものを提出します。
収入証明書
ダイレクトワンで増額後の借り入れ限度額が50万円を超える場合や、他社借り入れ総額とダイレクトワン増額後の借り入れ総額の合計が100万円を超える場合は、収入を証明できる書類の提出を求められます。
主な収入証明書類として、直近2ヵ月分以上の給与明細や源泉徴収票、所得証明または所得課税証明書などが挙げられます。
個人事業主の方は確定申告書の提出が一般的ですが、ダイレクトワンでは明記しておらず、お客さま相談センターに問い合わせが必要となっています。
ダイレクトワンの増額申請の流れ
ダイレクトワンで増額する際はお客さま相談センターに電話をかけて申込むか、窓口で申込む方法の2種類がありますが、申込み後の流れはどうなっているのでしょうか。
増額申請をスムーズに進めるためにも増額申請の流れをチェックしておきましょう。
- 窓口かお客さま相談センターに電話をかけて増額申請
- 申込内容確認&本人確認(書類提出)
- 増額審査
- 入限度額の再設定
増額申請では新規申込時と同じく審査が行われます。
ただ、増額審査は入会時よりも慎重な審査となる傾向があるため、書類関係に不備がないようにしておきましょう。
また、土日・祝日の対応はしていないので、申込むタイミングは平日営業時間内のみとなります。
ダイレクトワンで増額審査にかかる期間の目安
ダイレクトワンの増額審査は、最短で即日に審査結果が出るケースもありますが、数日程度かかる場合もあります。
これは、増額する希望金額とのバランスや他社借り入れの有無などさまざまな理由があるためで、場合によっては審査自体が混み合っていることもあります。
ダイレクトワンでは増額審査にかかる期間の目安は公開していませんが、増額申請をする際は審査に時間がかかる可能性も考慮して余裕を持って申請しましょう。
注意点
ダイレクトワンでの増額は、申請したからといって増額を保証するものではありません。
増額審査の結果次第では増額できないか、審査に時間がかかる・希望額が減額されるといったこともあります。
こうした事態を避けるためにも、増額申請する際の注意点をチェックしていきましょう。
希望額は少なめにする
希望する借り入れ限度額の金額は、現状の借り入れ限度額とのバランスが重要です。
現状で借り入れ限度額が10万円の方が一気に50万円の増額申請をした場合、審査に通らないか減額される恐れがあります。
これまでのダイレクトワンの利用状況なども含めて審査されるため、利用実績が少ない場合は難しい可能性が高いでしょう。
そのため、借り入れ限度額の希望金額は少なめにすることをおすすめします。
収入証明書の提出が求められる場合がある
増額審査では、増額後のダイレクトワンの借り入れ限度額が50万円を超える場合や、他社借り入れがある方はダイレクトワンを含む借り入れ合計額が100万円を超えるとき、収入証明書の提出が求められます。
また、これらの条件以外でも返済能力を確認するために収入証明書の提出を求められることがあります。
在籍確認が行われる場合がある
新規申込時に提出した住所や勤務先などに変更があったときは、増額審査の際に在籍確認の電話が入ることがあります。
職場への電話連絡を基本としていますが、在籍確認ではオペレーターが個人名で電話をかけます。
ダイレクトワンの名前は出さないのでその点は安心してください。
ダイレクトワンの増額申請に落ちる人の特徴
ダイレクトワンの増額申請で心配なのは審査に通るかどうかです。
増額審査に落ちる人の特徴を把握して、自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
- 返済が滞っている
- 他社からの借り入れ金額・件数が多い
- 金融事故を起こしている
- 総量規制を超えている
①返済が滞っている
ダイレクトワンでの返済に遅れがある場合、増額審査に落ちる可能性が高くなります。
たとえ最低返済金額であったとしても返済が遅れると、ダイレクトワンからの信用を失い、返済能力に疑問を持たれてしまいます。
また、返済が遅れているだけでなく、滞納している場合は増額申請をしてもほぼ審査落ちするでしょう。
②他社からの借り入れ金額・件数が多い
ダイレクトワンのほかにも借り入れが複数ある場合は、増額審査で落ちる可能性が出てきます。
何社だと落ちるというボーダーラインがあるわけではなく、他社借り入れの合計金額と件数が多いほど返済の負担が大きくなるため、これ以上の過剰債務を防ぐ意味でも審査落ちすることがあるのです。
ダイレクトワンへの増額申請を予定している方で、複数社から借り入れがある場合は、増額よりも先に返済を優先させて1社でも完済しておくことをおすすめします。
③金融事故を起こしている
金融事故とは、長期遅延・強制解約・債務整理など信用情報機関に異動情報として記録されるトラブルのことをいいます。
金融事故を起こすとカードローンに申し込んでも審査に通らず、クレジットカードやローンなども審査で落ちます。
この金融事故は一定期間を経過すると信用情報機関から記録が消えますが、記録が残っている期間は金融事故の種類により異なるものです。
過去の金融事故だったとしても記録が残っていれば、増額審査だとしてもほぼ審査落ちすると考えていて良いでしょう。
④総量規制を超えている
ダイレクトワンをはじめとする貸金業者からの借り入れは、総量規制という法律で年収の1/3を超えてはならないと定められています。
年収300万円なら借り入れは100万円までという計算です。
貸金業者からの借り入れにはカードローンやクレジットカードのキャッシングなどが含まれ、それぞれの借り入れ総額で判断します。
そのため、ダイレクトワンからの借り入れが少額でも、その他の借り入れが多く、増額後の合計額が年収の1/3を超える場合は増額審査で落ちてしまいます。
自身の貸金業者からの借り入れが年収に対しどれくらいになっているのか確認しておきましょう。
ダイレクトワンで増額するメリット・デメリット
ダイレクトワンで増額すると借りられるお金が増えるなどメリットがあります。
しかし、メリットがある一方でデメリットも存在しています。
メリット
ダイレクトワンで増額するメリットとして、借りられるお金が増えることと、金利が下がる可能性が挙げられます。
借り入れ限度額が増えればその分借りられるお金が増えて、急な出費などのときにも対応しやすくなるでしょう。
また、借り入れ額が100万円以上となった場合、利息制限法により上限金利が15%に下がります。
金利が下がると月々の利息を軽減できるので、返済総額を抑えることができます。
デメリット
ダイレクトワンで増額した際は、借りられるお金が増える一方で返済の負担が増えます。
当然のことではありますが、なるべく負担を減らすためにも繰り上げ返済などを活用して計画的に返済する必要があるでしょう。
まとめ~ダイレクトワンの増額申請は計画的にしよう~
ダイレクトワンで借り入れ限度額の増額をしたい場合、新規申込時と同じように増額審査を受ける必要があります。
増額審査は、ダイレクトワンの利用状況により新規申込時よりも慎重に行われることが多く、審査に落ちれば増額できません。
そのため増額申請をする際は、自身の返済状況や他社借り入れの状況、収入が減っていないかなど十分に把握した上で計画的に申請することをおすすめします。
また、申請時に必要な書類を一式揃えておけば、スムーズな提出ができるでしょう。