近年話題のSDGsに取り組んでいる企業・団体から、具体例・面白い取り組みをまとめました。
いまさら周りには聞きづらい「SDGsとは?」という基本情報や、SDGsに取り組むメリットもあわせて解説しています。
SDGsの取り組みに興味がある方、取り組みを始めようと検討している方は最後まで読んで、具体的にどんなことができるかなどアイデアを得る参考にしてください。
【この記事で分かること】
- SDGsとは?
- 企業・団体が取り組むSDGsの具体例
- SDGsに取り組むメリットとは?
SDGsとは?

SDGsとは、2030年を期限とした持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標を指します。
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、読み方は「エス・ディー・ジーズ」です。
具体的にどのような目標が設定されているのか、企業がどのように取り組んでいるのか、分かりやすく解説していきます。
- SDGsの17の目標
- SDGsへの取り組みに前向きな企業は5割超!
SDGsの17の目標

SDGsは持続可能な世界を実現するために、下記3つの課題を軸にした「17の目標・169のターゲット」を設定しています。
- 社会面の課題:貧困・飢餓・教育など
- 経済面の課題:エネルギーや資源の有効活用・働き方の改善・不平等の解消など
- 環境面の課題:地球環境や気候変動など
モットーは、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」こと。
とはいえ「結局何をすれば良いの?」と、イメージが湧きにくい方もいるのではないでしょうか。
企業としてどのようにSDGsに取り組めば良いのか、17の目標について詳しく見ていきましょう。
- 目標1:貧困をなくそう──あらゆる形態・場所での貧困に終止符を打つ
- 目標2:飢餓をゼロに──飢餓・フードロスを改善する
- 目標3:すべての人に健康と福祉を──病気・事故・環境汚染から助かるべき命を守る
- 目標4:質の高い教育をみんなに──貧困の連鎖・格差解消を目指す
- 目標5:ジェンダー平等を実現しよう──ジェンダー格差に終止符を打つ
- 目標6:安全な水とトイレを世界中に──水の安全を守り、生態系を保護・回復する
- 目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに──再生可能なエネルギーの比率を上げる
- 目標8:働きがいも経済成長も──ワークライフバランスを促進する
- 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう──災害にも強いインフラを整備する
- 目標10:人や国の不平等をなくそう──理不尽な差別をなくし、多様性を認められる社会を目指す
- 目標11:住み続けられるまちづくりを──地方の過疎化や空き家問題・都市部の住宅不足やゴミ問題などの課題解決に取り組む
- 目標12:つくる責任 つかう責任──フードロス削減・リサイクルなど、持続可能な生産と消費の仕組みを作る
- 目標13:気候変動に具体的な対策を──地球温暖化への対策を意識する
- 目標14:海の豊かさを守ろう──海洋汚染・廃プラから海を守る
- 目標15:陸の豊かさも守ろう──森林・生態系を保護・回復する
- 目標16:平和と公正をすべての人に──差別・暴力・汚職のない平和な世界を目指す
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう──行政・企業・NPO・消費者などグローバルにビジョンを共有する
SDGsの目標はスケールが大きく幅広いため、漠然と捉えてしまい、内容をきちんと飲み込めない方も多いです。
しかし丁寧に読み解いてみることで、案外身近な問題であることに気付き、ビジネスと関連づけられるアイデアが見えてきます。
SDGsの17の目標を理解したうえで、アプローチ・アクションできることは何か、改めて考えてみましょう。
SDGsへの取り組みに前向きな企業は5割超!
帝国データバンクが2022年に実施した調査によると、SDGsへの取り組みに前向きな企業は52.2%という結果でした。
前年度(2021年)の39.7%より12.5ポイント増しの結果となり、企業のSDGsへの取り組みに対する意識・関心が広がっていることが分かります。
さらに、SDGsに取り組む企業のうち、66.5%の企業が具体的な効果を実感しているとの調査結果も。
SDGsへの取り組みによって実感した効果のうち、TOP3は下記の通りです。
- 1位・・・企業イメージの向上
- 2位・・・従業員のモチベーションの向上
- 3位・・・経営方針等の明確化
いずれも、企業価値の向上につながっているといえる結果です。
なかにはSDGsをビジネスチャンスと捉え、SDGsへの取り組みを商品の売り上げ増加につなげた企業もあります。
SDGsに取り組むことは、社会課題の解決に貢献するだけでなく、新たなビジネスチャンスの獲得にもつながるということです。
参照元:帝国データバンク『SDGsに関する企業の意識調査(2022年)』
企業・団体が取り組むSDGsの具体例
企業・団体が取り組むSDGsの具体例をご紹介します。
面白い取り組みもありますので、内容をチェックのうえ、ぜひ参考にしてください。
- 特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーン
- えがおのミカタ
- 特定非営利活動法人近畿環境市民活動支援センター(エコネット近畿)
- 特定非営利活動法人ACE
- 一般財団法人大阪男女いきいき財団
- 公益社団法人アジア協会アジア友の会
- さんさん山城(社会福祉法人京都聴覚言語障害福祉協会)
①特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーン

特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーン(以下「フォーエヴァーグリーン」)は、持続可能な社会の実現に向けて、日本・中国・米国などでグローバルに活動してきたNPO法人です。
2001年に地球温暖化防止のため東京を中心に活動を開始して以降、下記の通り多岐にわたる活動を積極的に取り組んできました。
- 外務省ODA事業で環境モデル校設立(中国福建省)に貢献
- 学童用環境学習書をさまざまな教育機関・国会図書館・ユネスコスクールなどに寄贈
- 環境学習イベントを米国で開催
- 学生フードロスをプロデュース
このような活動を通して、日本の非営利法人として初めて外務省SDGs紹介ページ5箇所に掲載されるという実績を誇り、多数の自治体から厚い信頼を得ています。
フォーエヴァーグリーンのSDGsへの取り組みについて、下記一例をご紹介します。
- SDGs啓発イベント「ピースフォーアース」の開催
ミレニアル・Z世代に向けて、SDGsへの取り組みのイメージを「ファッショナブルでカッコイイもの」として発信するイベントです。
詳しくは、後述をご覧ください。
「ピースフォーアース」とは?
SDGs啓発イベント「ピースフォーアース」とは、体験型感性向けコンテンツです。
テーマは「SDGsを知らない人に伝えていくこと」。
2020年に川崎駅前で開催されたのを皮切りに、渋谷ハチ公前・渋谷モディなどさまざまな場所で計6回イベントを開催。
イベントエリア内にあるSDGsマークの二次元バーコードを読み取ると、SDGs1年生検定ページにジャンプ、地域商店街とも連携し、地球温暖化防止が地域活性に繋がるなど、斬新で面白い取り組みに挑戦してきました。
2023年2月には、銀座三越でも「ピースフォーアース」を開催。
SDGsを身近に感じてもらえるよう、エシカル/サステナブル(脱炭素系)な商品と触れ合えるコンテンツを用意し、イベント参加者に楽しんでもらいました。
- ヘチマ部「ヘチマ&固形せっけんで脱プラしよう♪」企画で実際にへちまに触ってみる
- 株式会社LIXILによるキッチンコンポスト「ボカシオルガンコ2」の展示、商品解説など
- 農林水産省「あふの環プロジェクト」参加企業とのコラボレーション
- 男子プロバスケットボールクラブ「アルバルク東京」によるSDGsの活動紹介・SDGs1年生検定をクイズ形式で実施
そのほかさまざまなコンテンツを通してコミュニケーションを取ることで、消費者にとってはSDGsへの理解を深める場となり、企業側にとってはSDGsへの努力アピール・イメージ向上につながります。
3代目となる現理事長に、アーティスト出身者を起用するなどし、地球温暖化防止活動をより社会性の高い、愛される活動へと成長させる努力をしています。
フォーエヴァーグリーンが達成を目指すSDGsの目標とは?
フォーエヴァーグリーンは、「目標13:気候変動に具体的な対策を」を最優先課題に、ほか下記4つの目標を組み合わせてSDGsに積極的に取り組んでいます。

- 目標13:気候変動に具体的な対策を
- 目標4:質の高い教育をみんなに
- 目標8:働きがいも経済成長も
- 目標12:つくる責任つかう責任
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
②えがおのミカタ

えがおのミカタは、こどもの健全な心と健康をサポートするための活動をするコミュニティです。
またこどもだけでなく、子育てに悩む親御さんたちも安心できるアットホームな居場所作りを目指して活動しています。
2022年11月のイベント「くらしのブンカサイ」では、SDGsの目標達成に向けグッズや啓発本などの販売を実施。
毎年奈良レインボーフェスタにも参加し、性の多様性、人権への啓発をしています。
そのほか、えがおのミカタが取り組むSDGsの具体例は、以下の通りです。
- こども食堂の実施
- フリースクールの開所
- 人権と心の出前講座
- イベントの開催
「そのままのきみが100点満点!」をモットーに、こどもが自分らしくいられるように、寄り添いながらサポート。
こども食堂などの取り組みを通して、下記の目標達成に向けて貢献しています。

- 目標1:貧困をなくそう
- 目標2:飢餓をゼロに
- 目標3:すべての人に健康と福祉を
- 目標4:質の高い教育をみんなに
- 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
- 目標11:住み続けられるまちづくりを
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
③特定非営利活動法人近畿環境市民活動支援センター(エコネット近畿)

エコネット近畿(正式名称:特定非営利活動法人近畿環境市民活動相互支援センター)は、
持続可能な地域づくりに取り組む環境団体です。
近畿で環境のプロジェクトを行う市民団体や企業、行政等の困りごとへのアドバイスを通して、多様な人たちがパートナーシップで地域課題に取り組めるようにサポートしています。
また、かかわった人たちが、楽しみながら成長できるように人材育成にも取り組んでいます。
エコネット近畿のSDGsへの取り組みについて、下記の具体例を紹介します。
- ローカルSDGsリーダー養成講座
- 地域課題解決プロジェクトでのパートナーシップのサポート
エコネット近畿では、ローカルSDGsリーダーの養成講座を実施しています。
講座では、地域課題や地域資源を活かして、豊かな暮らしを作っていくプロジェクトや事業をコーディネートできる人材を育成します。
「地域」をテーマに活動してきた、さまざまな分野の専門家たちが積み上げてきたノウハウ・スキルを、短期集中で学べます。
講座のコースは下記6つ。
- 鳥の目コース(地域をデータで把握するデータサイエンス)
- 虫の目コース(地域をヒアリングで理解)
- さかなの目コース(地図を活用した地域情報の見える化)
- 事業組み立てコース(事業の創造と評価)
- 住民主体コース(合意形成とファシリテーション)
- 資金調達コース(地域経済循環とファンドレイジング)
講習修了後も、手厚いアフターフォローでSDGsをサポートしてくれる点がポイント。
また、地域での活動や環境プロジェクトでわからないことがあれば相談すると、パートナーとなれる組織の紹介やアドバイス等、活動のサポートをしてくれます。
地域課題の解決に貢献するSDGsリーダー育成とパートナーシップの促進で、地域に根差したSDGs の取り組みをサポートしています。
そのためエコネット近畿では、下記の目標に貢献しているといえるでしょう。

- 目標3:すべての人に健康と福祉を
- 目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 目標8:働きがいも経済成長も
- 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標11:住み続けられるまちづくりを
- 目標13:気候変動に具体的な対策を
- 目標14:海の豊かさを守ろう
- 目標15:陸の豊かさも守ろう
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
④特定非営利活動法人ACE

特定非営利活動法人ACE(以下「ACE」)は、児童労働問題を中心に、貧困家庭の自立支援、子どもの教育支援、子どもの権利の普及促進など、子ども・若者が抱える課題解決に向けて活動している国際協力NGOです。
SDGsの「目標8:働きがいも経済成長も」の、「ターゲット7:2025年までにあらゆる形態の児童労働を終わらせる」を達成するべく取り組みを進めています。
ACEが取り組む、SDGsの一例は下記の通りです。
- スマイル・ガーナ・プロジェクト・・・ガーナのカカオ生産地での支援活動
- ピース・インド・プロジェクト・・・インドのコットン生産地での支援活動
児童労働問題を抱えるそれぞれの地域で、子どもを労働から守り教育につなげるプロジェクトです。
数年をかけて問題解決に向けて取り組み、子どもが自立するまでを支援します。
2023年には、SDGsの目標達成のために優れた取り組みを行う企業・団体などを表彰する「第6回ジャパンSDGsアワード」において、「SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞」を受賞。
児童労働問題の解決は、下記SDGsの目標達成にもつながると考え、持続可能な社会の実現を目指しています。

- 目標1:貧困をなくそう
- 目標2:飢餓をゼロに
- 目標4:質の高い教育をみんなに
- 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
- 目標12:つくる責任 つかう責任
- 目標16:平和と公正をすべての人に
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
⑤一般財団法人大阪男女いきいき財団
一般財団法人大阪男女いきいき財団(以下「大阪男女いきいき財団」)は、すべての人がイキイキと暮らせる社会を目指して活動しています。
大阪男女いきいき財団では、女性の活躍躍進・自立・DV被害者支援などを通じて「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」の達成を目指して、キャリア形成をサポートしています。
SDGsへの取り組みの一例は以下の通りです。
- 女性リーダー育成プログラム
- 地域防災女性ファシリテーター
- ハッピーキャリアプログラム
「女性リーダー育成プログラム」とは、女性のリーダーシップ性を高め、活動を社会に広めていくための考え方を学ぶプログラムです。
2022年にアメリカの財団と共催した女性リーダー育成事業「JWLI Bootcamp2022」での経験を元にしたプログラムで、女性のチャレンジ支援基金を活用し、2023年秋以降に実施予定。
社会起業家や企業・団体などで活躍する女性リーダーや、社会課題解決のために活動する女性リーダーなど、大阪や関西を中心に多彩に活躍する女性を対象としています。
また、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指して、「地域防災女性ファシリテーター」の養成講座を2023年6月~11月に開催。
大都市における防災力や女性及び多様性の視点をより高め、地域発展の新しい枠組みとして、女性防災人材を核とした地域エコシステムの創造につなげていきます。
養成講座は6カ月間に渡りプログラムされており、以下のような内容が学べます。
- 防災・減災・ジェンダーの知識の習得
- 女性のリーダーシップ・ファシリテート力の養成
- 防災まち歩き・避難所開設
- 東北被災地視察(2泊3日)への参加、など
基礎知識の習得~フィールドワークなどの実践的な学びまでを網羅した講座内容となっており、講座修了後もきめ細やかに活動をサポートしてもらえる点が魅力。
さらに、講座に参加する子育て中の女性をサポートするために、一時保育(1歳~小学3年生)を無料提供。
講座に集中できる環境が整っています。
ほかキャリア支援として「キャリアデザインセミナー」「育休復帰セミナー」を開催するほか、起業・経営支援のためのセミナーも開催。
また女性だけでなく、男女がともに自分らしく輝いて暮らせる社会を目指している点がポイント。
性別・年齢・立場を隔てることなく、下記SDGsの目標達成に向けて取り組んでいます。

- 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
- 目標8:働きがいも経済成長も
- 目標10:人や国の不平等をなくそう
- 目標11:住み続けられるまちづくりを
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
⑥公益社団法人アジア協会アジア友の会

公益社団法人アジア協会アジア友の会(以下「アジア協会アジア友の会」)は、アジアを中心に活動するNGO。
日本では当たり前である「水の安全」が守られていない国が、アジアには依然多いです。
そこで「生命の水 うるおす未来」をスローガンに、子どもたちや人々の健やかな暮らしをサポート。
アジア協会アジア友の会の具体的なSDGsへの取り組み例は、下記の通りです。
- 水支援プロジェクト
アジア協会アジア友の会はこれまでに、インドを始めアジア7カ国で2,150基を超える井戸・パイプラインを設置してきています。
この水支援プロジェクトは、映画のモデルになったことも!
「蛇口を捻れば安全な水が得られる」ことは、子どもたちの健康を守るだけではありません。
水汲みという重労働から女性や子どもの負担がなくなり、学校で教育を受ける時間の確保につながります。
水問題の解決は下記のSDGsの目標達成にもつながると考え、水支援を軸にそのほか教育支援・生活改善支援・環境保全などにも積極的に取り組んでいます。

- 目標6:安全な水とトイレを世界中に
- 目標1:貧困をなくそう
- 目標2:飢餓をゼロに
- 目標3:すべての人に健康と福祉を
- 目標4:質の高い教育をみんなに
⑦さんさん山城(社会福祉法人京都聴覚言語障害福祉協会)

さんさん山城は「地域に根ざした事業所」を目指して、聴覚障害者の就労を支援する場(就労継続支援B型)として、農業・加工・カフェ・縫製・紙細工やそれらの販売などをおこなう福祉事業所です。
宇治抹茶の栽培~手摘みまでをおこない、大福・クッキーなどへ加工したり販売しています。
ほか、地域の特産品である京野菜の栽培・出荷をしたり、併設するコミュニティカフェで調理して提供するなど、特産品の生産・消費など地域課題に貢献。
就労支援に通う利用者・支援者やボランティアと協力しながら、丁寧に活動しています。
農福連携の成功モデルとして多数メディアに取り上げられたほか、国から高い評価を得ています。
さんさん山城が取り組むSDGsの具体例や実績の一例を、以下の通り紹介します。
- 農福連携の実現で地域課題に貢献(特産品の栽培・開発・加工・販売)
- 国連「SDGs 済州国際会議」に出席
- 日本農林規格「ノウフクJAS」の第1号事業所認証の授与
- 農林水産省「ディスカバー農産漁村の宝」(コミュニティ部門)に選定、など
このような活動を通して、さんさん山城は下記SDGsの目標達成に向けて取り組みをすすめています。

- 目標3:すべての人に健康と福祉を
- 目標10:人や国の不平等をなくそう
- 目標11:住み続けられるまちづくりを
- 目標16:平和と公正をすべての人に
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
企業・団体がSDGsに取り組むメリット

企業・団体がSDGsに取り組むメリットを、以下の3つ解説します。
- 企業・団体のイメージアップにつながる
- 新しいビジネスチャンスを生む
- 優秀な人材を確保・育成できる
企業・団体のイメージアップにつながる
SDGsに取り組むことで、企業・団体のイメージアップにつながります。
上述の解説にある通り、SDGsへの取り組みによって「企業イメージが向上した」と実感する企業は多いです。
SDGsの目標達成に向けた商品開発・販売・サービスなど事業展開していくことで、「より良い社会や環境の実現に向けて貢献している企業・団体」だと好印象に。
企業イメージが向上することで、売り上げ増加・従業員のモチベーションアップ・優秀な人材の獲得など、さまざまな効果にも期待できます。
さらに、消費者・ステークホルダー・取引先・従業員などからの信頼を得やすいです。
結果的に、下記のようなさまざまが効果も狙えます。
- 売り上げアップ
- 従業員のモチベーションアップ
- スムーズな資金調達
- 新規取引先の確保
- 販路拡大・新規開拓、など
新しいビジネスチャンスを生む
SDGsへの取り組みによるメリット2つ目は、新しいビジネスチャンスを生むことです。
商品開発など、目標達成に向けて具体的なアクションをすすめていく過程で、新しいビジネスのアイデアや、イノベーションが生まれる傾向にあります。
例えば環境に配慮した商品を開発することで、競合の類似商品との差別化に成功するという事例もあります。
またこれまでは関りがなかった分野での、新たな取引先・事業パートナー・行政・NPOなどとのつながりが生まれるきっかけにもなることも。
さまざまな企業・団体と関わる機会が増えることで、これまでになかった視点でのアイデア・ビジネスチャンスに恵まれますよ。
優秀な人材を確保・育成できる
SDGsへの取り組みによって、優秀な人材の確保・育成にもつながる点も重要なメリットです。
まず、企業のイメージが良くなることで採用活動でプラスに働きます。
また、「社会問題の課題解決に貢献している企業で働いている」という認識は、従業員のやりがい・モチベーションにもつながりやすいです。
入社後の定着率が高くなるため、人材の流出を懸念する必要もなく、人材育成に力を入れてさらに企業としての価値を上げていけますね。
SDGsに取り組む企業・団体のよくある質問

SDGsへの企業・団体の取り組みについて、よくある質問を下記の通りまとめました。
疑問点・不明点があれば、回答をチェックして不安を解消しておきましょう。
- 企業としてSDGsに取り組む必要性とは?
- SDGsの具体的な事例にはどんなものがある?
企業としてSDGsに取り組む必要性とは?
2015年に国連で採択されたSDGsの必要性が徐々に注目され始め、今では日本の企業の半数以上がSDGsの取り組みに前向きです。
人権・環境・経済問題に対する危機意識の高まりが背景にあり、SDGsの目標は世界共通で取り組むべき課題となっています。
SDGsは地球規模での重要課題だという認識も広まっていて、社会や環境に配慮した商品・サービスを選択する消費者は増加傾向に。
企業としてSDGsに取り組むことで、下記のメリットが得られます。
- 企業・団体のイメージアップにつながる
- 新しいビジネスチャンスを生む
- 優秀な人材を確保・育成できる
SDGsへの取り組みで社会問題の解決に貢献するだけでなく、企業価値を高める効果も狙えます。
SDGsの具体的な事例にはどんなものがある?
SDGsの具体的な事例は、下記の通りです。
- こども食堂でこどもを飢餓から守る
- 教育支援で自立・格差問題を解消する
- フードロスの削減
- リサイクル・リユース
- ワクチンの接種で命を守る
- プラスチックの使用量削減
- ペーパーレス化
- サステナブルファッション、など
上記の事例を参考に、自社でできることは何か検討してみてください。
まとめ~SDGsに取り組む企業は多い!~
このページではSDGsについてや、企業の取り組み事例について解説しました。
SDGsへの取り組みは、企業にとっても「企業価値を高めて」「新しいビジネスを獲得する」チャンスです。
自社がどのような取り組みをできそうか、SDGsの目標設定を理解したうえで、どういったアクションをしていくべきなのかを考えてみましょう。
イメージが湧かなければ他社の事例を参考に、自社にとって最適な形に落とし込んでいきましょう!